徒然063 [エッセイ?]
ふだん河口湖に住んでいる父親がここ1週間ばかり我が家にやって来ている。
前回来ていた時にはいろいろこちらも予定があって相手をしてあげられなかった。それだから後悔したとか、そういうことも無かったのだけれど。
今回はけっこう遊んであげられているほうだと思う。
この前は、叔父さん(父の弟)のお墓参り。今日は井戸のポンプの修理。
父と私は「下手の横好き」のとてもわかりやすい形の「日曜大工」好きなのだ。
井戸の配管の周りから水漏れがしていて、業者に修理を頼むと20万円から30万円もかかるのだとか。
「それでも、治さなければいけないのであれば治すしか無いでしょ?お金なら出すから。」そう言って、父から相見積もりを取るように言われていたのを面倒がっていた私だった。
「とりあえず、どんな故障か見てみようよ」
父に誘われ、折角のタマの天気(曇天だが)なので自転車にでも乗ろうと企てていた私の予定が狂い始めた。
ポンプの周りを掃除して水漏れの箇所を特定していくと、何故この修理にそんな金額がかかるのか理解出来かねる単純な部分だった。
「ドイト行こうか」つい、罠にはまる私。「おぉ」嬉しそうな父。
「2万円くらいでおさまりそうだね」「いや、こういう材料は意外と高いからね」などと、心なしか浮き足立つ。
ドイトの店員は東急ハンズの店員と真逆で、腹立たしいほどお節介を焼いてくれる。
「あ、それね。工具もパイプもいりませんよ。コーキング材だけでオッケー!800円!」「えーー??」とても拍子抜けしました。デフレスパイラルです。(ちがうね)
折角ドイトに行ったのに、5分で話しが終わってしまった。ゆるせない。
用も無いのに2時間ほどドイトにいたのは言うまでもありません。
帰ってコーキング材を塗りたくって補修完了です。
母親を誘って、今年車検の母のクルマの買い換え候補車を物色に出掛けました。これもまったくの予定外の行動です。
結局候補車は母のお眼鏡に叶わず、継続車検で結審。
道中家人から「一緒に夕御飯を食べましょう」とメール。父母とお膳を囲んで豪勢な宴。
母が独身時代不眠に悩んで杉並教会の日曜学校に行っていた、という父も知らないエピソードを披露したり、今の二世帯住宅をいかにしてリーズナブルに手に入れるに至ったか?(3回目)などの自慢を聞いたり、にぎやかで楽しい夕食だった。
予定外の行動でも、流されてみるとなかなか楽しい、という1日だった。
でも、自転車にも乗りたかったな。はっは。
家族の絆、何気ない日常、しまじみと幸せの形を感じました。
by 小野寺榮一 (2006-06-24 07:29)
おやじと仲良くっていうのはいいね〜
あこがれます〜
そう言えば、うちも近頃 良い感じ〜かな
by むくもく (2006-06-24 12:27)
>eiichiBOXさん。
ご無沙汰いたしております。
なにか形容していただくと大袈裟な感じで、恐れ入りますが実際そういうところなんでしょう。
平凡なものに幸福を感じるジレンマというものも無くはないですが、やはりこういう何げないことは、失う前に気付いておきたいな、と思います。
>むくもくさん。
仲良くなる前兆が大いにあったものねぇ。むくもく父子は。微笑。
あとは、死ぬまで安泰だね!
by 和尚 (2006-06-24 17:44)
あ〜、幸せってこういうことなんだなぁ。
和尚さんの、
写真も好きだけれど、
味わい深く、優しさあふれる文章も好きです。
by (2006-06-26 19:55)
えー?そんなぁ、好きだなんてぇ。照れるなぁ。
いやいや、 *peace*さんの視点には到底及びません。
あ、もともと路線が違いますね。笑。
とにかく、ありがとうございます!
by 和尚 (2006-06-26 20:38)